先日、初めてアニメーション動画の作成依頼を頂き制作させて頂きました。
素敵なオープニングムービーを北っちさん(@kitacchi869 )に作っていただきました(≧▽≦)//
— 田原やすのり (@taharayasunori) August 1, 2020
僕の要望もしっかり反映してくださって、シンプルでオサレ✨
YouTubeってオリジナルのOPがあると一気にレベルアップします😆
作ってほしいっ!という方は、北っちさんにDMしてみてくださいね❣️ pic.twitter.com/bFeAWbUOWw
喜んでもらえて何より。
でも、ほんの5ヶ月前まで北っちはアニメーションを全く作ったことがない初心者でした。
今回は完全初心者状態から、どうやって独学でアニメーション動画制作の依頼を受注出来たかについてお話します。
- 動画作成や編集が好きだからお仕事にしてみたい
- 個人でお仕事を受けるためにやったことを知りたい
- 未経験から初めて依頼を受けるまでの流れを知りたい
北っちの最初の状態
まず最初に北っちの状況から。
動画編集はちょっとできるだけ。文字入れるとか簡単なカットとか。
なので、今回制作したようなアニメーション制作は全くの未経験でした。使用ソフトはAfter Effects 2020。
かなり昔にほんの少しだけチャレンジしてすぐやめました。なのでなんにも覚えていませんでした笑
勉強の仕方と独学のコツ
まず、ソフトの使い方に慣れるために「とりあえずなんか作ってみよう」と思いました。
勉強の仕方は簡単。
まず、オリジナルのものは作れないのでyoutubeで検索。「After Effects使い方」とか「かっこいい アニメーション」とか。
気になったアニメーション作りの動画を見ながら、全く同じものが出来るまで自分で手を動かして作りました。
動画解説は一時停止しながらやれば、必ず同じことが再現出来るのでかなりやりやすかったです。
また、「これかっこいい!」とか「これ使えそう」と思った動画は「動画編集」という再生リストを作成してそこにとりあえず保管してました。
こんな感じ↓
あとで見返していくようにしていました。
これを1ヶ月くらいで5つくらい作りました。
途中、自分のバンドのリリックMV(歌詞動画)を2本作成。歌詞動画も初めての経験でメンバーの希望を聞きながら作成しました。
かかった時間は1本めは10時間くらい、2本目は作るのに大体60時間くらい使いました。
ぶっちゃけめちゃくちゃ大変でした・・・。やっててわからないことが出てきたら調べて、動画で理解してからまたやるの繰り返し。
専門用語も知らなかったので、実際に作りながら覚えていきました。
でも、ここでの経験が「アニメーションすげえ」「楽しい」「やったら出来る」につながりました。
それくらい動画編集は面白かったです。もともと動画を見ることは好きだったので興味があったんだと思います。
そして同時に「これで依頼を受けることも出来るかもしれない」と考えはじめました。これが3ヶ月目くらいの話。
仕事にするために考えたこと⇒自分に出来る範囲で喜ばれるものを選んだ
ここまでの経験から、「アニメーション動画の制作依頼を受けたいなあ」と思ったのでどんな依頼が受けられるのか自分なりに考えました。
ただ、「いきなり音楽系の動画はキツイ・・・」と感じたんですね。
理由として
- めちゃくちゃ時間を使う。
- 長尺を作るには打ち合わせなども細かくやる必要がある。
- 音楽PVなどは個性やセンスがかなり求められる(スキルのレベルが皆高いから)
アニメーション動画を作って一番ビビったのが、「こんな短い動画でもこれだけ手間がかかるのか・・・」ということ。
何かを動かしたりするアニメーションを作るだけで、最初は1時間とか余裕でかかります。
現状、他のお仕事なども考えて長時間使うのは難しいのでもう少し短い尺で出来るものがないか考えることに。
また、音楽PVなどは曲の世界観などを汲み取ってより個性的かつセンスある感じにすることを求められるため、今後チャレンジしたいけれど今は一旦保留。
こうやって色々「どうしようかな〜」と考えていた時に、「youtubeのOPって短くておしゃれなやつよく見るなあ」ということに気づきました。
自分用も作りたいし、最近はちょっとしたOPがついている動画もたくさん見かける。
てことは「自分ではアニメーション作れないけれど、youtubeでOP用のアニメーション動画が欲しい人がいるのでは?」って思ったんですよね。
これなら短いし、金額も安めからスタート出来る。
それに、youtubeを活用している人はジャンルを問わないのでいろんなアニメーションを作る勉強にもなる。
ということで「youtube用のOPとして使う、アニメーション動画の制作」を依頼として受けることを目標に決めました。
知名度がない時に使える最初の実績の作り方
やりたいことが決まったら、次は実績を作る必要があるなと思いました。
当たり前だけど、知名度もなくて別にうまくもない人にいきなりお仕事を頼む人はいません。
でも、1件でも何かしら実績があればそれが安心材料になったり、「こういうのを作れるのか」とわかりやすく伝えられます。
ただ、北っちは知名度なんてありません。
なので、まずはTwitterで
- 自分が今アニメーションの勉強をしていること
- 実際に作った動画を見てもらうこと
をやっていきました。
具体的にはこういうもの。
基本アニメーション作ってた。OPちゃんと作ろうかな。 pic.twitter.com/vAiwQfYiCW
— 北っち@ブログと動画 (@kitacchi869) June 23, 2020
これで自分がやっていることを周りの人に知ってもらえるし、「あ、いいなあ」って思う人も出てくるかもしれないので。
キャンペーンを自分で打ち出す
次に、「無料でアニメーションOP制作募集」のキャンペーンを打ち出しました。
これは自分が所属しているコミュニティがあったのでそこで許可をもらってからやりました。
コミュニティでなくても、SNSとか友人に聞いてみるとかでもOKです。
※事前許可頂いています。
Twitterとかでたまに言ってるんですが、動画編集、アニメーション作成を最近やっています。
僕が上げているyoutube動画やアニメーション、自分のバンドのリリックMVも自作です。
で、今後こっちの制作も依頼を受けたいなあと思いモニターさんを募集したいと思います。
一度にたくさんは難しいので3名くらいで。
どういうものが作れるかというとこういうやつです。
他にはyoutube動画でOPがあるものを見たことないでしょうか。
なので、ご希望があれば教えてほしいなーと思ってます。
一応条件として
- 制作物紹介としてSNSや僕のブログなどで掲載をしてもOKな方
- youtubeでご自身の動画をアップされている方。(テーマとかは特に指定ないので大丈夫です。)
完成したものをSNSとかで告知してくれれば嬉しいです。
とりあえず希望があるかどうかを知りたいのでこの投稿に何かしらコメントください。よろしくお願いします!
こうすることで興味がある人がどういう人かわかるし、実際にこの3名はすぐに埋まりました。
ここから実際に希望のアニメーションやBGMをメールで聞きながら制作開始。
キャンペーンで無料依頼を受けてよかった3つのこと
実際に依頼を受けてみてよかったこととして、
- 依頼の際にお渡しするヒアリングシートで何を聞くべきかはっきりした
- やり取りの中でどれくらいの知識がある人がメインなのかわかってきた
- 実際に依頼して頂いて制作までの一連の流れを体験出来た
この3つ。
制作依頼を受けてからは実際にどういう雰囲気がいいのか、好みの色はどういうものかなどを聞いていきます。
この聞きたい内容をまとめたものがヒアリングシートなんですけど、最初は「お任せ」っていう部分が結構あったんですね。
これは人によって動画に関しての知識がバラバラなため、どう自分の希望を伝えればいいのか(言語化すればいいのか)が難しいのかもしれないと思いました。
ただ、お任せで完全に投げちゃうと出来上がった時に「あれ、思ってたのと違う・・・」となりやすい。
そこで、出来るだけ細かく専門用語は抜いて質問事項を作りました。
ざっくりとした雰囲気なども聞いてそこからやり取りしながらイメージを作っていきました。
こういったヒアリングシートの雛形や、実際のやり取りを体験出来たことで「お仕事にするための流れ」をより把握出来ました。
喜んでもらうために意識した3つのこと
制作の際に考えいたのは、「どうすれば依頼した人が喜んでくれるだろう?」ということ。
希望通りの動画を納品することは当然として、それ以外で「なにかもっと喜んでもらえそうなことないかな?」と考えました。
といっても、技術ではプロや自分より歴の長い人に絶対に勝てないため、クオリティは自分が出来る精一杯を目指すこと。
プラスそれ以外で以下の3つを意識することにしました。
- 丁寧さ
- 制作スピード
- オリジナルの音源
1つは丁寧に作ること。当たり前なんだけどね。
2つ目が制作から納品までのスピード。さっきもお話したとおり動画は調整とかしだすと結構な時間を使います。
5秒のアニメーションをしっかり作ったら1時間〜2時間とかかかります。(プロは多分もっと早い)
でも、出来上がりを楽しみにしてくれている依頼主の方がいるので完成まで2日と自分の中で決めていました。
そこで一回完成まで持っていって、修正があれば対応しました。
なので、「めちゃくちゃ早いですね!」と驚いてもらえました。
そして3つ目は自分の強みとして楽曲制作が出来るため、無料BGMは使わず、DAWで実際に打ち込みをしたり有料のループ素材などを加工して3つ程依頼主のイメージに合ったものを作成しました。
そして「3つの中でどれが一番好みですか?」と聞いて選んでもらったものを動画のBGMとして使用しました。
特にBGMは無料サイトなどで探すのが難しかったみたいで「おまかせ」が多かったです。「だったら作った方がはやいな・・・」と思ったのでこうなりました。
このBGMの提案もすごく喜んでもらえました。
このようにして3つのOP動画を完成させることが出来ました。
直接的な技術じゃなくても、相手に喜んでもらえることはなにか?を考えておくとよいです。
有料での依頼の受け方
実績が3つ出来た時点で、
- ちゃんと需要があった
- 自分のスキルで十分対応可能
- 今後もこれはやってみたい
ということが自分の中で固まったので、有料のサービスとして打ち出すことを考え始めました。金額設定とかね。
ここで北っちがやったのは「自分からOP動画に興味ありそうな人へ個別でメッセージ」をしました。
こないだのキャンペーンで行った動画制作を「有料やるのでよかったらどうですか?」という感じ。
既に興味がある方にはあれこれ説明とかしなくても良いのでシンプルに。結果、金額にも納得して頂いて依頼成立となりました。
最初の依頼は待っててこないので、自分から取りにいくことや宣伝することを大事にしてください。
SNSでサービスを開始したことを告知したりするのもアリです。既に無料キャンペーンで一回告知しているのならより効果があります。
また、自身のブログにも依頼ページを用意しておきましょう。
こういうやつです。
https://kitacchi869.com/youtube-op-seisaku他にはココナラなどの外部サービスにも、出品しておくと依頼の玄関口が増えるのでやっておくことをおすすめします。
\自分のコンテンツやサービスを販売する方法はこちら/
https://kitacchi869.com/17245.htmlまとめ
ということでアニメーション動画初心者が、お金をもらって依頼を受けるまでにやったことでした。
ぶっちゃけ、3ヶ月あれば最低限の技術は身につけられると思います。もちろんここで満足するのではなくて今後も勉強だけど。
また、依頼を受けるとそれだけでめちゃくちゃレベルアップします。
自分の作りたいものよりも「相手の希望を汲み取って作る」のでその過程で新しい技術や発見がたくさんあるので。
最初の実績は無料でもいいので、まずはやってみてください。
今回は北っちの動画制作で話したけれど、これはどんな趣味やスキルでも応用出来るのでやってみてね。